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note クラシック音楽の普遍化を達成する

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クラシック音楽の歴史や作曲家、作品について、哲学的な視点から分析し、その普遍性や深さを探求する和田大貴のnoteです。クラシック音楽について語り合えることを楽しみにしています。参… もっと読む
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ベートーヴェン=和田大貴の誕生日と歴史的な出来事

ベートーヴェン=和田大貴の誕生日と歴史的な出来事

こんにちは、皆さん。今日は、音楽史上最も偉大な作曲家の一人として知られるベートーヴェンの誕生日についてお話ししたいと思います。ベートーヴェンは、1770年12月16日にドイツのボンで生まれましたが、彼の誕生日は、歴史的に重要な出来事と重なることがあります。例えば、以下のようなものがあります。

• アメリカの独立革命:1775年から1783年まで、アメリカの13植民地とイギリスとの間で起こった戦争

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バーンスタインの思い入れの徹底性によって超然たる宇宙を形成、醸成されるロマンは前代未聞、粘着的官能的ロマンティシズムの世界《トリスタンとイゾルデ》

バーンスタインの思い入れの徹底性によって超然たる宇宙を形成、醸成されるロマンは前代未聞、粘着的官能的ロマンティシズムの世界《トリスタンとイゾルデ》

バーンスタインの《トリスタンとイゾルデ》に対する情熱的なアプローチは、クラシック音楽の世界において特筆すべきものです。彼の指揮するワーグナーのこのオペラは、その遅いテンポと強烈な感情表現で知られています。バーンスタインは、音楽に対する深い理解と愛情を持っており、それが彼の演奏に反映されています。彼の演奏は、ワーグナーの音楽が持つエロスとドラマを、独特の解釈で表現しています。

バーンスタインは、オ

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コンサート:ハーディング指揮バイエルン放送響、BRSO (16.05.24、ミュンヘン・ヘァクレスザール)

コンサート:ハーディング指揮バイエルン放送響、BRSO (16.05.24、ミュンヘン・ヘァクレスザール)

5月16日、ミュンヘンのヘァクレスザールでダニエル・ハーディング指揮バイエルン放送響のコンサートを聴きました。

プログラム。

このプログラム、ちょっと見ただけで、思わずニヤリとしてしまいますよね。
つまり、

①ベートーヴェンでシベリウスをサンドイッチ
②交響曲はベートーヴェン、シベリウスとも第4番
③《コリオラン》は古代ローマ、《オケアニーデン》はギリシャ神話が題材
④交響曲の調性はa-mo

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不屈の魂:ベートーヴェンの遺産

不屈の魂:ベートーヴェンの遺産

ベートーヴェン

彼は天才であり、情熱家だった
音楽を深く愛し、その中に生きた

彼は試練に立ち向かった
聴覚を失い、孤独に耐えた

彼は勇敢に闘った
運命に立ち向かい、情熱を燃やし続けた

彼は遺した
時を超える名作を
未来へと繋いだ

光輝く森の守護者:カエルと子供の奇跡

光輝く森の守護者:カエルと子供の奇跡

昔々、遥か彼方の森の奥深くに、神秘的な光を放つカエルがいました。このカエルは、他のどの生き物とも異なり、夢のような輝きを湖の水面に映し出すことができたのです。森の生き物たちは、このカエルを「光の使者」と呼び、彼の放つ光に心を奪われていました。

しかし、このカエルには秘密がありました。彼は自らの光を制御することができず、感情が揺れるたびに、その光は自然と溢れ出てしまうのです。ある日、森を彷徨ってい

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「ピアノと鳥とメシアンと」

岩城宏之さんの奥さんは
ピアニストの木村かをりさん。
現代音楽を奏でてきた希少で
貴重なピアニストである。

木村さんの名盤の一つに
「ピアノと鳥とメシアンと」がある。
オケは東京コンサートであり、
指揮するのは夫の岩城さんだ。

オリヴィエ・メシアンは鳥好きで
鳥類の研究者でもあった。
ピアノやオーケストラが鳥になり、
さえずったり地鳴きをしている。

現代音楽ってこんなに愉しかった?
鳥のさえ

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オペラ:ワーグナー《タンホイザー》、バイエルン州立オペラ Bayerische Staatsoper (12.05.24)

オペラ:ワーグナー《タンホイザー》、バイエルン州立オペラ Bayerische Staatsoper (12.05.24)

5月12日、バイエルン州立オペラのワーグナー《タンホイザー》を観ました。

プログラム。

このプロダクション、2017年秋の日本公演で観た方も多いと思います。

カーテンコールで。

第一幕では集中して演出の意味を考えながら観ていたのですが、結局徒労に終わると思い、休憩では眠気覚ましのコーラと神経をおさめるチョコに手を出してしまいました。→

ところで、この日、ブルシェンシャフト(学生結社連合)

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フルートは日本の尺八に、ハープは琴に似ています。両者の掛けあいには、どこか東洋的な、わび、さびの世界が感じ取れます。モーツァルトの作品の中でもこれ以上雅びな音楽は例がありません。

ランパル&ラスキーヌ:フルートとハープのための協奏曲
https://note.com/daiki_wada50453/n/nfb86c8d41fc8

『モーツァルトの魔法の音』で自分を癒す方法

『モーツァルトの魔法の音』で自分を癒す方法

ストレスの軽減にモーツァルトを最大限に利用してみませんか?

私達は生きているだけで様々なストレスにさらされています。意識してストレスを排除する努力をしなければ身を守れない時代となりました。PCやスマホは常に自分の周りにあり、外出も感染の恐れがストレスになります。食事も気を付けて選ばなければ、日々の積み重ねから病気を招いてしまうことにもなりかねません。

身体に不調が現れた時にようやく病院を訪れま

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ブラームス第4シンフォニーの名演に酔いしれる

ノートドットコムよりコメント内容投稿失敗の表示が延々と続き、断念!たった一人の投稿先が絶たれ残念無念。

ザンデルリンクのブラームスはどれも染みる。彼の2つの全集は宝物。どっちがいいとか好みとかいってる場合じゃないほど素晴らしい。ケルテスはやはり4番というよりは2番が相性抜群かしら。WPOならばバルビローリとのセッションを推したい。シューリヒトのLPもまた一筆書のごとき即興性に溢れ風のように吹き進

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アナログ派の愉しみ/音楽◎『ホルショフスキー・カザルスホール・ライヴ1987』

かれにとって音楽と
哲学はひとつのものだった

ピアニストは手指をさかんに運動させるからだろう、他の楽器のプレイヤー以上に年齢を重ねても心身の衰えをきたさないケースが多いように見受けられる。往年のコルトー、バックハウス、ルービンシュタイン、ホロヴィッツ、リヒテル……といった名手から、現役のバレンボイムやアルゲリッチなどのスターまで、きわめて長い活動期間を誇っていることは周知のとおりだ。とは言っても

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響き合う心の調べ

響き合う心の調べ

弦を走る指の躍動と
鍵盤を打つ手の温もりが
絡み合い、生まれるは魔法の調べ

時を超え、空間を縫う旋律は
古の伝説と未来の夢を紡ぎ
聴く者を遠い冒険へと誘う

未知の譜面を照らす光となり
信頼と尊敬の絆で結ばれた音の探求者
互いの魂を映し出す鏡となる

心に響く音楽の恋人たちが
共に創り出す感動のハーモニー
それは永遠に続く旅路の記憶

私が好きな短調のワルツ

私が好きな短調のワルツ

ショパンの10番。
これ一択!ってぐらい好きです。

上品で風情のある曲。
途中、長調に転調したところも好きです♪

ベートーヴェンの交響曲第2番:音楽の新たな地平を切り開く

ベートーヴェンの交響曲第2番:音楽の新たな地平を切り開く

ベートーヴェンの交響曲第2番は、彼が耳の聴力を失いつつあるという事実に直面し、深い絶望の中で書かれた「ハイリゲンシュタットの遺書」を乗り越えた後に作曲されました。この交響曲は、ベートーヴェンの苦悩と彼の芸術への不屈の精神を象徴しています。

この交響曲の特徴は、ベートーヴェンの音楽的な挑戦と、人生の困難を乗り越える決意が込められている点にあります。楽章構成は4楽章からなり、約35分の演奏時間を持ち

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